しっぽで犬の気持ちを理解しよう

しっぽは犬にとって気持ちを表現する重要なボディランゲージのひとつです。

しっぽを振っていると犬は喜んでいるというのは、一般的に知られていることです。確かに、犬は嬉しいとき、しっぽを振ることは確かなのですがかならずしも、「しっぽを振っている=喜んでいる」とは限りません。実際、犬は敵意があるときもしっぽを振っているときがあります。

ここでは、しっぽの動きや位置と、気持ちの関係について見ていきたいと思います。

しっぽの高さは「自信」のバロメーター

まずは、しっぽの位置(高さ)がどんな気持ちを表しているかを見てみましょう。

犬のしっぽは、高い位置にあればあるほど、自信の高さを表しています。人間でいうと胸を張って自信満々な状態のときですね。

犬の祖先であるオオカミの間では、リーダーはしっぽを上げることでその存在を示していたそうです。狩りなどに出かける際は、周りのオオカミたちはしっぽの高いリーダーを中心に集団行動を取っていたんですね。

この名残りもあって、

しっぽが高い → リーダー → 自信があるときの気持ち

という形になったのではないでしょうか。

反対に自信がないときや不安なとき、警戒心を感じているときなどストレスがあるときは、しっぽが下にさがります。

特に、後ろ足の股の間にしっぽを丸め込んでしまっているときは、その最上級で、怖くて仕方がないときや、「降参です」という意味もあるそうです。

しっぽが高いわけでも低いわけでもなく、水平な状態のときは気持ちもフラットで落ち着いているときと考えて良いと思います。

しっぽの動きは「興奮」のバロメーター

犬がしっぽを振るのは、対象に興味があってドキドキ・ワクワク気持ちが興奮しているときです。振り方が激しければ激しいほど、興奮の度合いも大きくなります。

オオカミは獲物を見つけると、しっぽを振って周りのオオカミたちに獲物の存在を知らせたという話をどこかで聞いたことがあります。もしかしたら、食べ物にありつける喜びや、獲物をこれから捕らえる興奮のドキドキがしっぽを振る名残りになったのではないでしょうか。

しっぽを振る = 興奮(ドキドキ・ワクワク)

でも、あくまでも「興奮」なので、飼い主が帰ってきてうれしくて興奮している場合もあれば、見知らぬ人に対する敵意で興奮してしっぽを振っていることもあります。どちらも「対象に興味をもって興奮している」ことには変わりがありません。

だから、冒頭でお話した、しっぽを振っているからといって必ずしも喜んでいるわけではなくて、敵意があるときもありますというのはこういう意味です。

しっぽの高さとしっぽを振る勢い、この2つの意味を理解しながら犬の気持ちを察してみると今までよりも気持ちを理解できるようになるかもしれませんね。

しっぽの形は犬種によって異なります

しっぽの高さは、自信の現れですというお話を最初にしましたが、犬種によっては最初からしっぽが高めな子や垂れ下がっている子、巻き尾の子などもいます。そのため、必ずしも物理的に高い位置にあるかどうかが判断基準にならない場合もありますので気を付けてください。

犬の気持ちは、しっぽだけでなく体全体のボディランゲージや周りの状況なども合わせて考えると良いですね。