犬のフィラリア症の予防

私が小さい頃は、フィラリア症というのは犬の恐ろしい病気というイメージがありました。今でも怖い病気であることには変わりありませんが、当時と比べてフィラリア症で命を落とす犬は減ってきたそうです。

東京の渋谷駅前にいる犬の銅像「忠犬ハチ公」もフィラリアに感染していたそうですね。

ここでは、犬の病気フィラリア症というのがどんな病気なのかについて見ていきます。フィラリア症は予防できる病気です。飼い主のみなさん、しっかり予防していきましょうね。

フィラリア症ってどんな病気?

フィラリア症は、蚊が犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)という白くて細いミミズのような寄生虫を媒介することで感染する犬の病気です。フィラリアに感染した蚊が犬の血を吸うことで、フィラリアの幼虫が犬の体内に入り感染します。

フィラリアは、成虫になると30cm近くになる場合もあります。これが犬の体内で成長・繁殖し、最終的に犬の心臓で住み着いて血液の循環障害や呼吸器の障害を引き起こします。

フィラリアは寄生された場合でも、薬による除去が可能ですが、成虫の数が多い場合は外科手術で成虫を取り出す必要もあります。心臓に住み着いた寄生虫を外科手術で取り除くのは簡単なことではありません。そのため、犬の体力によっては手術が難しい場合もあるそうです。

また、治療によってフィラリア症から回復した場合でも、血管や肺、腎臓などの障害は残ってしまうので、元の体に戻るというわけではありません。

フィラリア症の症状

犬がフィラリア症に感染すると、下記のような症状が現れます。

  • 散歩中に疲れやすくなったり、散歩を嫌がるようになる。
  • 乾いた咳をするようになる。
  • 食欲がなくなり、痩せてくる。
  • 毛のつやがなくなる
  • 苦しそうに呼吸するようになる。

さらに症状が進むと、貧血、腹水、血尿、吐血などの症状が出て、最後は命を落とします。

このような症状は、寄生されてすぐに出てくるわけではなく、フィラリアが成長して死ぬまでの5~6年の年月をかけて徐々にフィラリアが成長・繁殖し、深刻な症状が出てくることが多いようです。

フィラリアの予防

フィラリアは、現在、薬による予防が可能な病気です。愛犬がいつまでも健康で長生きできるようにしっかり予防をしていきましょう。

でも、予防とは言っても、「寄生を予防する」わけではなく、寄生された場合でも、体内のフィラリアを早期に除去するための予防薬だという点が重要です。そのため、媒介となる蚊が活動する期間、月に1回の定期的な投与が必要です。

具体的には、蚊が活動をはじめてから1ヶ月後の5月から蚊がいなくなってから1ヵ月後の12月までの期間、薬を飲ませる必要があります。媒介となる蚊の活動期間が基準になりますので、地域によっては予防薬を投与する時期に違いがあるようです。

フィラリアの予防薬を飲む前には、動物病院で血液検査が行われます。犬が既に寄生されている場合、体内のフィラリア幼虫が予防薬で大量に死ぬことで、犬がショック症状を起こしてしまうことがあるからです。

フィラリア症の予防薬は、飲み残しなくきっちりと薬を飲ませることが予防にとって大切です。最近は、フィラリアだけでなく同じ時期に発生しやすいノミやダニにも有効な薬もあるそうなので、しっかり予防をしていきましょう。